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「神戸駅の花桃まつり」#2
前回 「神戸駅の花桃まつり」#1 からの続きを始めよう。

 神戸駅花桃まつりのイベントで軌道自転車「レールスター」体験乗車があったので、さっそく妻とふたりで運転に挑戦してみる。
 上りホーム隣の廃線跡にその軌道自転車は置かれていた。頑丈なフレームで出来た車体には自転車のように垂直に立てられたパイプの先にサドルとハンドルが左右2席分ついていて、どうやらこれが運転席のようである。車体の中央にはトロッコ列車みたいに真中にテーブルを配した座席があって、進行方向の反対側には折り返すときに使う運転席が同じように2席分ついている。さしずめ両運転台式列車といったところである。駆動は自転車見たいにペダルを漕ぎ、その動力をチェーンを介して直接に軸を回して進む。車輪径がまるで三輪車のように小さいので、相当頑張って漕がないと進まないのではないかと不安になる。

軌道自転車
(軌道自転車)

 さっそく僕が右側、妻は左側に座ってハンドルを握ってみると、右側のハンドルにだけ自転車のようなブレーキが付いていた。列車とは反対だが右側の僕が運転士、左側の妻は機関助士ということなのか。でも二人でペダルを漕がないと動きそうにないので、ブレーキ操作以外はどちらも運転士気分である。

 係の人に後ろから押して助走をつけてもらっていよいよ出発だ。以外にもペダルは軽いが力を入れて漕がないと加速はしない。ある程度スピードがついたら列車のように加速を止めて惰行する。すると、当たり前の話だが鉄の車輪がレールの上を転がる独特の音がして、つなぎ目を通る毎にガタンゴトンと列車らしいジョイント音と振動が伝わってくる。正面から春のやさしい空気が頬を撫でる。視線の先は花桃の鮮やかなピンクのトンネル。遠くではさえずる鳥の声さえ聞こえる。なんという気持ちよさ。まさに爽快という言葉がぴったりである。

焼きまんじゅう
(上州名物 焼きまんじゅう)

 軌道自転車を堪能してすっかり満足した僕は、今度はお腹を満足させるべく、駅前広場で催されている模擬店へと向かった。群馬県周辺には「焼きまんじゅう」と呼ばれる郷土食がある。どのようなものかというと、あんの入っていない皮だけの蒸かしたまんじゅうを、炭火で両面焼いてから刷毛で味噌だれを塗ったものである。まんじゅうだと思って期待すると中身が無いので肩透かしをくらったみたいで物足りないと敬遠する方が多いが、味噌だれが結構甘いので何も入っていなくても味のバランスは取れている。和菓子屋さんに並んでいるような上品な味ではなく、炭火で焼いた香ばしさとふわふわな食感を楽しむ質素で素朴なおやつなのだと僕は思うのだが。
 そもそも群馬県では小麦の生産が盛んで、その時粉を使った「おっきりこみみうどん」など粉物文化が発達している。つまり上質な小麦粉の味を純粋に楽しめて、そのうえ廉価なソウルフードなのである。群馬県を訪れる機会があるのなら、この「焼きまんじゅう」を試してみて欲しい。

地元農家による特産品の販売
(地元農家による特産品販売)

 他にも地元の農家の方が自家製の特産品を持ち寄って格安で販売していた。ほとんど利益なんて無さそうな値段を出していたが、そもそも商売する気なんてさらさら無いのかもしれない。カメラを向けると無言で頷き笑顔で答えてくれたおばちゃんを見ていると、地元の足である「わたらせ渓谷鐵道」を存続させたいという思いや、少しでも地元のアピールをして沢山の観光客に訪れてもらいたいという純粋な気持ちがひしひしと伝わってくる。
 この辺りの年配の女性は「焼きまんじゅう」と同じで、自らを主張せず寡黙に素朴で実直に生きていらっしゃる。じつは上州は「かかあ天下」で有名である。だがその意を「亭主関白」の反対だと誤解される事が多い。亭主を尻に敷いてその上にあぐらをかくのではなく、とても働き者で何事にも率先して行動し、逆に亭主を養えるほどたくましいと言うのがのが本当の話だ。「ちょっと無口だけど凄く頼りになるとうちゃん」のかあちゃん版だと思っていただきたい。現代ではその傾向は薄れ変わってきているが、それでも年配の女性にはそのたくましさと勤勉さがまだまだ残っている。目の前に並んでいる商品も自分で畑を耕して収穫し、自宅で加工して自らの手でお客に売っている。その上家事もこなしていると思うと目頭が熱くなってくるではないか。
 花桃まつりのイベント時だけでなく、トロッコ列車の到着時にもホームや駅舎で販売している事があるので、見かけたら是非買っていただきたい。



花と列車に見入る軌道自転車の人達

 最後にこの写真で今回の記事を締めくくろうと思う。

 上り列車を撮ろうとファインダーを覗いていたら、軌道自転車に乗った人たちが足を止めて列車に見入っていた。
ちょうどその視線の先に列車が通りかかった瞬間をパチリ。ほのぼのとした春らしい画になった僕のお気に入りの一枚だ。



(すべての写真 わたらせ渓谷鐵道 2010年4月11日撮影)
わたらせ渓谷鐵道 | 2010/04/19(月) 20:37 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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