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ローカル線の旅 三岐鉄道北勢線#2 ~北勢線に乗って楚原駅まで~
桑名市内の民家を進む

 西桑名駅を出発した北勢線の電車はしばらくの間、桑名市内の民家の間を縫うように走る。
軌間が狭いので民家と民家の間も近く、ちょっとした遊園地の乗り物にでも乗っている気分になる。
車内を見渡すと北勢線は利用者が多そうで地域の生活路線といった感じで、なかなか庶民的な雰囲気があって良い。


 北勢線の電車に乗ってすぐにある事に気づいた。それは電車のモーター音がいつもとは違うということだ。ではどう違うかというと、一般的な電車よりも一際大きな音で「ゥ~~~ウ~~~ウウウ~~~」と加速する毎に音量が増していくのである。実はこれは「吊り掛け式」という旧式のモーターから発せられる音なのだ。昔の電車はみなこのタイプだったので、40歳代以降の方なら昔懐かしいと感じると思う。興味を持たれた方は「吊り掛け音」などで検索すればその懐かしいサウンドを聞くことができるはずだ。
 何故未だ旧式なモーターが残っているのかというと、北勢線ではナローゲージのため車幅が狭く車両もコンパクトなので、床下のスペースの都合上この吊り掛け式モーターにならざるを得ないのだそうだ。今ではどんどんと新型モーターに移り変わってしまって、この吊り掛け式モーターの車両が残っている路線はすっかり少なくなってしまった。北勢線の他に「上毛電鉄のデハ100型」や「箱根登山電車」、また「多くの路面電車」などでは、まだこの吊り掛け音を聞くことができる。皆さんのお近くの路線を探して、このノスタルジックな音を聞きながら古き良き時代に思いを馳せて列車旅をしてみてはいかがだろうか。

270系の運転台
(270系の運転台)

 乗っている電車の運転台を覗いてみると速度計表示の15・25・35・45㎞/hの部分に赤いしるしが付いているのが目に入った。速度計自体は75㎞/hまで表記されてはいるが、じつは北勢線内では45㎞/hを最高速度としている。北勢線のように左右の車輪間隔が狭いということは車体が左右に振られやすい。きついカーブの区間や分岐器の辺りでは20㎞/h以下に制限されているところも多くあり、ここまで低速な要因は軌間の狭さなのである。速度を向上する為の工事は車体側では70㎞/hと進んでいるが、肝心の軌道側が整備されていないため当面の間は最高速度45㎞/hのままなのかもしれない。通学や通勤として乗車されている方には叱られそうだが、小さく可愛いこの列車はビュンビュン飛ばして走るよりも、吊り掛け音を聞きながらゆっくりと車窓を眺める余裕をもって走ってくれるほうが旅人にはありがたいし、この北勢線にも似合っていると思う。


七和~穴太間
(七和~穴太間)

 街中を抜けた頃には、うっすらと山頂に雪をまとった鈴鹿山脈が見え始め、辺りも開けた風景に変わってきた。まるで心の中がせわしない日常から解き放たれて軽くなっていくかのようである。自然と流れる時間もゆったりと感じるようになり、列車は北へと進んでいく。これこそローカル線を旅する醍醐味である。

 七和駅を前後した辺りでは軌道が随分と整備され綺麗になっている。恐らく将来ナローから軌間を変更できるように対応しているのであろう。


楚原駅と楚原神社
(楚原駅と楚原神社)

 ほどなくしてこの列車の終点である楚原駅に到着した。北勢線の終点である阿下喜駅に向かう列車が来るまでは、まだしばらく時間があるので周辺を散策してみる。
駅から歩いてすぐのところに両脇を立派な門松で飾られた大きな鳥居が目に入った。ここは「楚原神社」というらしい。
 境内に入ってみると、つい先ほどまで暖を取るために火を焚いていたのであろう、焚火の跡がくすぶっていて煙が立ち上っていた。誰かいるのかと見回してみたが辺りに人の気配はなく、僕一人きりでお参りを済ませ神社を後にした。
 まだお正月の三が日であるので、地元の方は自宅でゆっくりとされているのだろう。
 すっかり人恋しくなってしまった僕はそのまま駅まで引き返す。するとパラパラと小雨が降り出し少し寒くなってきた。たまらなく駅前の自動販売機で暖かい飲み物を買い、阿下喜行きの列車が来るまでのあいだ駅の待合室で暖を取ることにした。



次回は北勢線の終点「阿下喜駅」まで行き、「軽便鉄道博物館」をご案内いたします。

(すべての写真 三岐鉄道 北勢線 2010年1月3日撮影)
三岐鉄道 | 2010/04/11(日) 18:51 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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