日本の旅客鉄道で唯一、今も現役で使われている貴重な腕木式信号機の写真です。場所は日本最北の民鉄である青森県の津軽鉄道。そして一緒に映っている列車は、冬の時期によくTVなどで紹介されて有名なストーブ列車に使用されている、ディーゼル機関車が牽引する客車(屋根の上に煙突が見えますね)列車です。通常は単独で走れる新型のディーゼルカーが運行されていますが、冬の間にストーブ列車として運行される時と、不定期ですが多客期の一部の便にこの客車列車が走る事があります。信号も列車も相当古いもので、この場面だけを見ると昭和の時代と変わらぬ風景であったりします。
腕木式信号機は今の時代の方々には馴染み無いかもしれませんが、どのような物なのか少しご説明いたしましょう。写真の左下に見える白いポールの先に赤白の板が横に向いているのが腕木式信号機(以降腕木といたしましょう)です。そしてそのポールの先から見にくいかもしれませんが、ワイヤーが左の木の柱の上などを伝ってその先にある金木駅の駅舎にある操作機と繋がっています(電線ではありませんよ)。どの様に操作するのかは、以前に岐阜県の明知鉄道で実際に私が操作してきましたので、後日その様子を明知鉄道の項でご紹介しましょう。
ではこの腕木がどのような状態を表す信号なのかをご説明します。この津軽鉄道は単線ですので単線である事を前提にお話します。日本の鉄道の信号機は通常は進行方向の左側にあるものが有効となります。この写真では列車は左奥から右手前に向って走っていますので、進行方向に対して右側にありこの列車に対する信号ではありません。つまり反対方向(右手前から左奥)に進む列車に対して表示されている信号です。又、この先には金木駅がありますので場内信号機(金木駅に進入の可否を示す信号機)となります。
そして、腕木が真横(水平)を向いているとき(今の状態ですね)は、赤信号と同じ意味で停止となり、左下に下げて(およそ45°くらい)いるときが、青信号と同じ意味の進行となるのです。簡単なイメージとしては、人が真横に腕を出すと通せんぼだよって感じですね。
ということで、この写真では腕木は正しい表示を示しているということになります。
唯一現役で活躍する腕木は、津軽鉄道のこの写真にある金木駅と、同じく五所川原駅の2箇所だけです。みなさんも津軽鉄道を訪れる機会があれば、この腕木に注目してみてはいかがでしょうか。
(津軽鉄道 金木駅付近 2010年5月2日撮影)
こんばんは
おぉ!なんと今も現役として稼働中なんですね。
数年前、JR八戸線の腕木式信号機が無くなる頃あわてて撮影に行ったことを思い出しました。
先日、秋田内陸線に乗りましたが、津軽鉄道とどちらに乗るか迷いました。。
ん~津鉄に乗ればよかったかな?
おぉ!なんと今も現役として稼働中なんですね。
数年前、JR八戸線の腕木式信号機が無くなる頃あわてて撮影に行ったことを思い出しました。
先日、秋田内陸線に乗りましたが、津軽鉄道とどちらに乗るか迷いました。。
ん~津鉄に乗ればよかったかな?
noriさん、いらっしゃいませ。
ホントに今でも腕木が現役で稼動しているなんて信じられないですよね。
秋田内陸縦貫鉄道もなかなか魅力的なのですが、僕はまだ訪れていません(泣)
いつの日にか真冬の津軽鉄道と一緒に秋田内陸縦貫鉄道にも乗車してみたいです。
マタギ料理も食べてみたいですし(笑)
ホントに今でも腕木が現役で稼動しているなんて信じられないですよね。
秋田内陸縦貫鉄道もなかなか魅力的なのですが、僕はまだ訪れていません(泣)
いつの日にか真冬の津軽鉄道と一緒に秋田内陸縦貫鉄道にも乗車してみたいです。
マタギ料理も食べてみたいですし(笑)
2010/08/17 火 20:19:54 |
URL |
akabara(管理人) #ek.3C4W2編集