(JR小海線 野辺山駅 2010年7月18日撮影)
小淵沢方面へと向かう列車は峠を越えるごとに霧が深くなり、数々の峠を登り切り野辺山原に出た頃には辺り一面霧の中であった。小海線は幾度となく乗車しているのだが、7月に来ると霧がかっている事が多かった。梅雨が明ければ晴天率も高く気持ちよい高原の風景が拝めると思うので、これからの季節が行楽シーズンの本番だ。
(野辺山原は霧の中)
勾配が緩やかになりほどなくして「野辺山駅」に到着した。ここ「野辺山駅」は「JR線最高駅」であり、標高はなんと1345.67m(数並びが2を除いて順番通りなのが面白い)もある。それにしても「JR線最高駅」と呼ぶと、Excellentみたいな意味にとれなくもない。意図して名付けているのかはわからないが、似たようなものに「JR埼京(最強)線」というのもある。最高だの最強だのどことなく子供っぽいイメージで何故か笑えてしまう。ちなみに世界で一番標高の高い駅は中国の青海チベット鉄道にあるタングラ駅の5068.63mである。
(JR線最高駅)
さすがに「最高駅」という看板を背負っているので、乗降客はそこそこ多く駅員もいて活気がある。改札を抜けて駅前に出ると数件の土産物屋が並んでいたので、そこで清里・八ヶ岳付近の名物、ジャージー牛のミルクから作った「ソフトクリーム」を購入して駅の周りをぶらぶらと散歩してみる。(このソフトクリームは濃厚なミルクの味と甘みがあっておいしかった。)
(野辺山駅とソフトクリーム)
ソフトクリームを食べ終えると、駅舎の中の掲示板に「味噌パン」と書いてあったのを思いだして、そのお店に向かうべく駅前の道路を左に進んで行くが、ますます霧が深くなってきて視界は20~30mも効かない。本当に店のある方向に進んでいるのか確認できずどんどんと不安になってくる。
(塩川ベーカリーの味噌パン)
5分くらい歩いた所でようやくお目当ての店にたどり着いた。店内に入ると商品棚のど真ん中に「味噌パン」が鎮座している。さっそく購入して食してみる。見た目は茶色くてクッキーのようである。口の中に頬り込んで噛み締めてみるが、見た目通りにクッキーのような食感でぼそぼそしていて固い。後から味噌の風味が口の中に広がるが、とてもパンとは思えない。何度食べてみてもこれはクッキーの味だ(笑)。味噌味だけでなく、他にも色々なバリエーションがあるので、次回はそちらのほうも試してみたい。(塩川ベーカリーさんは製造元なので、もしお店が開いていないという時には、駅前の土産物店にも同じものが並んでいる事もありそちらで買えるかも知れません)
(冒頭から2枚目以降の写真 2007年7月22日撮影)