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「忘れ得ぬ物語」



田の畦に咲いた花々が綺麗だったので、地主の方に立ち入る許可を得て撮影の準備をする。無事セッティングを終えて列車が来るまであと僅かというところ、ここでハプニングが起こった。

動画撮影用に据えておいたiPhoneが突風に煽られ手前の川にひらひらと落下。水中で液晶の画面が上をむいた瞬間、最期の断末魔の様にキラリと光ってからブラックアウト。静かに川底へと消えていった。すっかり意気消沈した僕を横目に列車が通過して行く。

気を取り直してiPhone救出作戦を考える。見た所水深は20〜30㎝と浅そうだ。が、土手がV字になっていて、降りたら最期、這い上がる事が出来そうにない。別の手段を探してみたら、少し下流に保守点検用と思われる階段を見つけたので、そこから降りて川を遡ってここまで戻る作戦に決めた。名付けて「iPhone救出作戦プランA」の決行だ。

この日の撮影スタイルは短パンにクロックスのサンダル。なんと言う御誂え向きな格好。まるで、こういう状況になる事を予想していたかの様だ。だが、いつもこんな格好で撮影している訳ではない。好天のGWでの撮影、この姿が気持ち良かったのだから仕方がない(笑) 取り急ぎソックスだけ脱いで階段を降り、少年時代以来の川遊び。いや、iPhone救出作戦の開始だ。

まだ川の水は冷たいが、陽気が良いので気にならない。出だしは10㎝くらいの水深だったので順調に進んでいったが、だんだんと川底が泥濘んでくるにつれ深くなる。膝の辺りにまで浸かって進むことが困難になってきた。体が流される程の川ではないのだが、全身濡れてしまうのには耐えられないので無念ながら引き返す事にした。

こうなったらプランB、水没地点での救出に変更だ。とは言え、上に這い上がる手段を考えないといけない。長い梯子をお借り出来る所は無いかと辺りを探すことに。運良くご近所の農家の方からお借りする事ができ、あっさりとiPhoneを救出する事に成功!

Apple製品の修理受付が出来る秋田市内のキタムラまで行ってiPhoneの復活を試みるが、電源が入っている状態で水没していては流石に修理不能。データは全て失われ、最後の望みであるiCloudでの復旧も、過去の写真データで満たされて直近の動画データは保存されていなかった。前日の「鯉のぼり列車」の車内で撮影したデータを無くしてしまったのがとても痛い。4組のご家族から撮影の許可を得て、この旅一番の素敵なシーンに出会えたからだ。そのご家族に申し訳ない気持ちでいっぱいで反省しきりである。

ここへ訪れる度に思い出すであろうこの日の出来事。ハプニングが無ければ分からなかった川の冷たさと春の風…、何気ない一枚の写真にも撮影者の忘れ得ぬ物語が詰まっているのである。


(秋田県 由利高原鉄道 曲沢〜黒沢間 2015年5月5日撮影)

iPhone救出後に撮影したのが冒頭の写真である。後日、梯子をお借りした農家の方にこの写真をお贈りした。
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由利高原鉄道 | 2015/06/08(月) 22:44 | Trackback:(0) | Comments:(0)


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